パワコン交換について

■目次

■壊れたら交換(リプレイス)か、全台交換(リパワリング)か?

どちらも太陽光発電所にあるパワーコンディショナーを交換することをさしますが、その目的は異なります。

  • リプレイスとは
    太陽光発電所の維持や正常運転を目的に、故障した設備を交換すること
  • リパワリングとは
    経年劣化により発電量が低下した太陽光発電設備を新しい設備に交換し、発電効率を向上させること

特にパワーコンディショナーは、メーカーによると10~15年で寿命とされています。また日々稼働し続けることで経年劣化が進行し、寿命の長短にかかわらず発電効率は徐々に低下していきます。 また、寿命による故障を待って交換(リプレイス)するよりも、経年劣化による発電効率の低下を考慮し、事前に交換(リパワリング)する方が、発電量を安定的に維持できるというメリットがあります。

■パワーコンディショナー交換における機器選定の重要なポイント

パワーコンディショナーを新しい機種へ変更する際には、電力会社への申請が必要となります。

交換するパワーコンディショナーを選定する際には、既存設備との互換性を確保することが不可欠です。以下の要点を事前に確認しましょう。

  • 電力方式の適合性
    単相三線式か三相三線式かを確認し、電力供給方式と適合する機種を選定する
  • 出力制御対応および技術要件
    電力会社が示す出力制御の必要条件を満たしているか確認
  • 既存の太陽光パネルとの適合性
    パネルの回路構成(直列、並列)、最大入力電圧、最大入力電流との相性を確認
  • 設置環境と配線計画
    設置スペースの確保、既存パワーコンディショナーと同じ場所に設置できるか。既存配線との適合性を確認し、追加工事が必要か検討
  • 遠隔監視システムとの連携
    監視システム対応機種かどうかを確認。もし機種やサービスの変更が必要な場合はどのような機材が必要になるのかを確認
  • メーカー保証とアフターサポート
    保証期間や保守体制を確認。長期間安定して運用できる機種を選定
  • 価格や導入コスト
    交換時のコストだけでなく、運用コストも考慮して、トータルの費用対効果を検討

■東京電力におけるパワーコンディショナー交換の手続き

経済産業省への届出については、太陽光パネル容量とパワーコンディショナーの合計容量が共に変わらない10kW以上50kW未満の低圧発電所の場合は不要です(設備認定に関して、パワーコンディショナーの型式等について申請しないため)。

  • 申請場所
    パワーコンディショナーを更新する際には、東京電力パワーグリッドと東京電力エナジーパートナーのそれぞれに対して適切な申請が必要です。

    低圧工事の申込み(東京電力パワーグリッド)
    https://www.tepco.co.jp/pg/consignment/fit/workshop.html
     
    でんき工事コーナー ~低圧工事のお申込み~(東京電力エナジーパートナー)
    https://www.tepco.co.jp/jiyuuka/work/low/index-j.html
  • Web申請で提出が必要な資料
    ・技術協議依頼票
    ・設置場所図(構内図、付近図)
    ・単線結線図
    ・漏電遮断機の仕様が分かる資料(単線結線図に記載されていれば省略可)
    ・パワーコンディショナーの資料(認定証明書、整定値一覧表、試験成績書) など

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